憧れの駅近物件はお買得?ライフスタイルで考えよう

駅近物件は、最寄りの駅から徒歩10分以内の物件を指しています。駅に近いことで通勤がしやすいことや、飲食店が多く立ち並んでいるので買い物に便利、仕事帰りに飲酒をしてもそのまま歩いて帰宅することができる、など利便性は大変に高いです。さらに友人や知人を招きやすいこともあり、友達が多い人にとっては好都合な物件となります。特に近年ではライフスタイルの変化から公共交通機関を利用するようになっており、より駅近物件は重宝される傾向があります。
駅近物件は利便性に優れており、トータルで考えるとお買い得のように感じますが、一般的に建売住宅や注文住宅の購入金額は高めであり、賃貸住宅においても家賃は高いです。さらに駅周辺は商業地となっていることが多く、空いている土地が少ないため建売住宅を何とか建てることができても、注文住宅を建てることが難しいケースがあります。たとえ建てられたとしても、土地の値段が高いことから一つ一つの部屋では十分な広さを確保できず、水回りを2階や3階にしたり、地下にも部屋を設けたりなど工夫しなくてはなりません。
この他に駅に近いという部分で、治安が悪いことが多い、人が多く集まるので夜遅い時間になってもなかなか静かにならない、車の音や工事の音が気になるなどのことも生じます。騒音対策のために窓ガラスを防音性の高いものにすると、建築費用もかさんでくるため、どの土地に家を建てるのかは大変重要です。ただし駅に近い場合、警察署や交番が近くにあることが多いため逆に治安が良いと考える人もいます。
駅近物件は通勤や通学、買い物に便利であり、生活がしやすい環境にありますが、購入金額が高めであったり、間取りに十分な広さを設けることができなかったりします。住宅環境を考えた場合、静かとは言えない部分があるため、自転車やバスでの通勤、車を所有している場合は、駅から少しでも離れたところを選ぶとより自分の理想にあった家を作ることができます。
なお近年は高齢化社会となっており、ある程度の年齢になっても元気に過ごしている人は多いです。ただし年齢を重ねると重いものを持つことが困難であったり、駅まで行くのが難しかったりすることも増えてきます。先のことを考えた場合は駅に近い方が便利であり、車などを所有しておらず、高齢になった時の利便性を考慮するのであれば、電車やバスの駅近くにするなどライフスタイルを考慮しながら選ぶことも大切です。